大英帝国は大食らい イギリスとその帝国による植民地経営は、いかにして世界の食事をつくりあげたか [ リジー・コリンガム ]
イギリスとその帝国による植民地経営は、いかにして世界の食事をつくりあげたか リジー・コリンガム 松本 裕 河出書房新社ダイエイテイコクハオオグライ コリンガム,L マツモト ユウ 発行年月:2019年03月26日 予約締切日:2019年02月14日 ページ数:448p サイズ:単行本 ISBN:9784309227597 コリンガム,リジー(Collingham,Lizzie) イングランドのウォリック大学で教壇に立ち、ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジで主任研究員を務めたのち、独立して歴史家となった。
現在、ウォリック大学のアソシエイト・フェロー、ケンブリッジ大学ロイヤル・リテラシー・ファンド(王立文学財団)フェローを務め、イギリスのケンブリッジ近郊で庭に建てた小屋の中で執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部(ポーツマスの港に停泊したメアリー・ローズ号では魚の日だった話ー1545年7月18日土曜日/ニューファンドランドの塩ダラはいかにして帝国の基礎を築いたか/ジョン・ダントンがオートケーキとバターで煮たノウサギをコンノートの山小屋で食べた話ー1698年/アイルランドはいかにしてイングランド人に入植され、食料供給基地となって擡頭する帝国の台所となったか ほか)/第2部(レイサム一家がランカシャー州スキャリスブリックで牛肉とジャガイモのシチュー、糖蜜がけプディングを食べた話ー1748年1月22日/イングランドの地方労働者の貧しさはいかにして大規模生産食料につながったか/奴隷の一家がサウスカロライナのミドルバーグ農園でトウモロコシ粥とフクロネズミを食べた話ー1730年代/サウスカロライナのアメリカ人入植地はいかにしてアフリカの米によって築かれたか ほか)/第3部(カマラがビハール州パトナ近郊で家族のために料理をした話ー1811年2月/東インド会社はいかにしてアヘンを茶に変えたか/サラ・ハーディングと家族がニュージーランドのホークス・ベイ、ワイパワでおいしい食事をたらふく食べて太った話ー1874年7月29日/飢えはいかにして一九世紀のヨーロッパ人大移住を加速させたか ほか)/第4部(ダイアモンド鉱山労働者たちが雨季にガイアナの酒場でイグアナカレーをこしらえた話ー1993年/非ヨーロッパ人たちはいかにしてイギリス人のために南国食材を生産する大規模農園で働くべく移住してきたか/バートン家がマンチェスターのロンドン・ロードにあるスラム地区でウィルソン家をお茶でもてなした話ー1839年5月/労働者階級のパンを焼くための小麦はいかにしてアメリカと入植地で作られるようになったか ほか) 地形を変え、農業システムを変え、旧世界と新世界との間で穀物の交換ができるようにし、その過程で自分たちだけでなく他の人々の嗜好をも変えてしまう。
こうした発展によって編まれた食料の網は人間が住む五大陸すべてをつなぐ真にグローバルなシステムをつくりあげ、地球上の孤立した最果ての地さえも引き入れていくー。
本書では、帝国の複雑に入り組んだ相互依存の仕組みと、近代世界の食習慣をかたちづくるうえで帝国が果たした役割を明らかにしていく。
本 人文・思想・社会 歴史 世界史
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