EDVARD MUNCH エドヴァルド・ムンク ムンクは1863 年、ノルウェーのロイテンで医師の父のもと に生まれ、間もなく首都クリスチャニア(現オスロ)に移っ た。
1868 年に母が病気で亡くなり、1877 年には姉が亡くな るという不幸に見舞われ、後の絵画作品に影響を与えている。
1880 年、王立絵画学校に入学し、1883 年頃から、画家クリ スチャン・クローグや作家ハンス・イェーゲルを中心とする ボヘミアン・グループとの交際を始めるとともに、展覧会へ の出品を始めたが、作品への評価は厳しかった。
1889 年から1892 年にかけて、ノルウェー政府の奨学金を 得てパリに留学した。
この頃、「これからは、息づき、感じ、 苦しみ、愛する、生き生きとした人間を描く」という「サン =クルー宣言」を書き残している。
1902 年からはドイツを中心に活動したが、この年、ラーセ ンと口論の末、暴発したピストルで手にけがを負うという事 件があった。
1903 年頃からは友人のマックス・リンデのた めの連作を制作したり、イプセンの舞台装置の下絵を書いたりした。
1908 年、コペンハーゲンの精神病院 に入院し、療養生活を送った。
この時にはノルウェー政府から勲章を与えられたり、国立美術館がムンクの 作品を購入したりして、ムンクの評価は決定的になっていた。
ムンクが代表作の多くを制作した1890 年代のヨーロッパは世紀末芸術と呼ばれる時代であり、同時代の画 家たちと同様、リアリズムを離れ、人間の心の神秘の追求に向かった。
『叫び』に代表される作品には、説 明し難い不安が通底しているが、ムンクが鋭敏な感受性をもって、人間の心の闇の世界を表現したものとい える。
作品の多くはムンク美術館等の美術館に収蔵されている。
その中でも、『叫び』は世界的に抜群の知名度を 誇り、複数バージョンのうち個人所蔵のパステル画が、2012 年にオークションで手数料込み1 億1990 万 ドル(約96 億円)で落札されたことは、大きなニュースとなった。
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EDVARD MUNCH エドヴァルド・ムンク / 叫び 1893年の作品。
代表作ムンクの叫びは、この他に4つのバージュンが存在。
幼少期に母親を亡くし、思春期に姉の死を迎えるなど病気や死と直面せざるを得なかった1890年代のムンクには、「愛」と「死」とそれらがもたらす「不安」をテーマとして制作し、「フリーズ・オブ・ライフ(生命のフリーズ)」と称した作品群のうちの一作であり、最も有名な作品。
激しい色の空を背景に表現主義風にデフォルメされた苦しい表情の人物が描かれています。
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